Fileクラスにはファイルを新しく作成したり、ファイルが存在しているかどうかを確認するメソッドなどがあった。
Fileクラスについては以下参照。
【Javaプログラミング】Fileの操作 ファイルクラスの使い方は?-プロショvol.80
Fileクラスは「java.io」パッケージの中に含まれている。
そのためFileクラスを導入する際は「import java.io.File;」と書く。
今回取り上げる「FileWriterクラス」もjava.ioパッケージの中に存在するクラスの一つでファイルに関するもの。
FileWriterクラスにはwrite()メソッドがある。
write()メソッドがどのような機能を持っているのか、どのようにして使用できるのかについて見ていくことにする。
write()メソッドとは?
java.ioパッケージのFileWriterクラスにあるメソッド。
FileWriterクラスはJavaにもともと備わっているプログラム(API)の一つ。
APIについては以下参照。
【Javaプログラミング】APIとは?使い方についても-プロショvol.64
write()メソッドを使用することで指定したファイルに文章を書き込むことができる。
writer()メソッドの構文
writer()メソッドを使用する際は以下の構文を使用。
まずは「java.io.FileWriter;(もしくは「java.io.*;」)」を導入するところから。
FileクラスとFileWriterクラスの両方を一緒に使いたかったら「java.io.*;」の方を導入すると便利。
両方ともjava.ioパッケージの中に入っているからこれだけ導入しておけばいい。
【Javaプログラミング】Exception 例外処理とは?try…catchの使い方についても-プロショvol.66
そして「FileWriterクラスのオブジェクトを作成⇒ファイルへの書き込み」といった流れになる。
FileWriter Fileクラスのオブジェクト名 = new FileWriter(“ファイル名を指定“);
Fileクラスのオブジェクト名.write(“書き込みたい文章“);
Fileクラスのオブジェクト名.close();
}
catch(IOException e){
}
例外処理をする際はtry-catchで囲む。
try・・・例外が発生しているかを調べる部分。問題なければそのままプログラムが処理される。
catch・・・例外が発生していた場合に処理するプログラム。
close()・・・書き込みたい文章を書き終わったら「ここで書き込み終了」と宣言する。
書き込みの終わりを明言しないとファイルに書き込みされない。
writer()メソッドを使用したプログラム
ファイルを新しく作成するメソッド(createNewFile())の記事において「持統天皇.txt」ファイルを作成した。
作成したファイル、およびcreateNewFile()メソッドについては以下参照。
【Javaプログラミング】FileクラスとcreateNewFile()メソッドを使ってみる-プロショvol.82
ファイルを書き込む前に、createNewFile()メソッドで作成した「持統天皇.txt」ファイルの中身を確認。
テキストファイル(メモ帳)が作成されているだけで中身は何も書かれていないのがわかる。
何も書かれていないことがわかったところでwrite()メソッドを使用したコードを作成したものが以下。
import java.io.IOException; public class FileWriterUse { public static void main(String[] args) {
try{
FileWriter fw = new FileWriter(“持統天皇.txt”);
fw.write(“春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山”);
fw.close();
}
catch(IOException e){
System.out.println(“問題発生”);
}
}
}
「fw」がFileクラスのオブジェクト名。
好きな名前を付けられる部分。
以上のプログラムを実行して「持統天皇.txt」ファイルを見てみる。
きちんと書き込みたかった「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」という文字が表示されていた。
これでプログラムからファイルに書き込み出来るようになった。
最後に
文字をファイルに書き込みたければwrite()メソッドを使用する。
その際は一緒にclose()メソッドを使用。
これでファイルを作成して書き込みまでができるようになった。
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