JavaにはAPIと呼ばれるものがある。
またなんか新しいのが出た。
APIとはどういうものなのか、またAPIを使うことによってどのような利便性があるのか、使い方の一例について見ていく。
APIとは?
APIは「Application Programming Interface」の略。
Java APIは、Java開発環境にもとから作成されているクラスのライブラリ(まとまり、書庫)のこと。
本来なら一からコードを書き連ねてプログラムを作成しなければならないが、APIを使用することでコードの短縮ができる。
APIは無料で使用が可能。
APIのリストは以下を参照。
https://docs.oracle.com/javase/8/docs/api/
APIライブラリはクラスとパッケージに分かれている。
「import」というキーワードを使用して、クラスのみ、もしくはパッケージ全体を取り込むことができる。
パッケージの種類
ここでパッケージの種類について見ていく。
そもそもパッケージとは関連したクラスをまとめるためのもので、フォルダーのような役割がある。
「りんご」や「バナナ」、「ブドウ」というクラスを「果物」フォルダー(パッケージ)にまとめるといった感じ。
同じ変数の名前があるなど、名前がかち合うのをパッケージを使用することで避けることができる。
パッケージには大きく2種類に分けることができる。
- プログラム作成者が自分で作ったパッケージ
- すでに組み込まれているパッケージ
APIは2つ目の「すでに組み込まれているパッケージ」に該当する。
パッケージを取り込む方法
パッケージを取り込むには以下の構文を使用する。
import パッケージ名.クラス名;
import パッケージ名.*;
1つのクラスの場合
以前「Scanner」という、ユーザーがキーボードを使用して文字を入力できるものを使用した。
Scannerを使った記事については以下参照。
スキャナーとは?スキャナーについてJavaプログラミング初心者がまとめてみたVol.35
以下のプログラムは上の記事内で使用したもの。
import java.util.Scanner;
public class JavaScanner {
public static void main(String[] args) {
Scanner prosho = new Scanner(System.in);
System.out.println(prosho.nextLine());
}
}
この中で使用した「import java.util.Scanner;」はすでにJavaの中に組み込まれているパッケージの中にあるクラス。
java.util・・・パッケージ名
Scanner・・・クラス名
Scannerはjava.utilというパッケージの中に含まれているということ。
Scannerだけ使用するときは「import java.util.Scanner;」と書けばよい。
パッケージ全体の場合
パッケージ全体を取り込みたい場合は以下のように書くことができる。
import java.util.*;
public class JavaScanner {
public static void main(String[] args) {
Scanner prosho = new Scanner(System.in);
System.out.println(prosho.nextLine());
}
}
Scannerクラスも含まれる「java.util」というパッケージ全体を取り込んだもの。
クラスを取り込んだものと異なる点は、java.utilパッケージを取り込むことでパッケージの中に入っているクラスを1つ1つ取り込む手間がなくなる。
同じパッケージから複数のクラスを使用したいときは、パッケージを取り込んだ方が便利。
最後に
すでにJavaに組み込まれている、存在しているパッケージやクラスをAPIという。
APIを使用する際には「import」というキーワードを使用することで簡単に使用することができる。
以前にまとめたScannerをもう一度理解しなおすのに良かった。
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