はじめに
これまで文字を画面に表示させるには「System.out.println()」を使用してきた。
実は、文字を画面に表示させるコードには「System.out.print()」というコードがある。
この2つがどう違うのかについて見ていき、実際に使ってみる。
println
printlnというのは、「次に画面に表示される情報は新しい行に表示される」ということ。
シンプルに言うと改行される。
例によって実際に見てみるとわかりやすい。
とりあえず今回は「JavaTakusanRenshu」という名前のパッケージを作って、クラス名には「PrintlnPrint」と名付けた。
パッケージとクラスの作り方については以下の記事を参考にしてみてください。
プログラミング初心者の記録vol.2 Eclipseの立ち上げと設定準備
package JavaTakusanRenshu;
public class PrintlnPrint {
public static void main(String[] args) {
System.out.println(“Hello World”);
System.out.println(“Good bye”);
System.out.println(5);System.out.println(89);
}
}
実行すると以下のようになる。
Hello World
Good bye
5
89
画面に文字を表示させるコードの「System.out.println」は4つある。
1つ目と2つ目、3つ目は縦に並べ、4つ目はプログラム内では改行せずに3つ目の後にコードを書いた。
3つ目と4つ目は改行されていないにも関わらず、画面に表示されたときには改行されている。
これは、「println」が次の情報は新しい行で表示させるという機能を持っているから。
「System.out.println(“Hello World”);」によって、次の「System.out.println(“Good bye”);」の「Good bye」は「Hello World」の次の行に表示される。
同様の理由で、「System.out.println(5);System.out.println(89);」と改行せずに書いていても、「println」を使うことで画面表示では改行される。
ここでは初めましてのコード、「print」。
「print」は改行しないという機能を持つ。
printlnは次に画面表示されるものは「改行して表示する」だから、ちゃんと違いがある!
実際に見てみる。
package JavaTakusanRenshu;
public class PrintlnPrint {
public static void main(String[] args) {
System.out.print(“Hello World”);
System.out.print(“Good bye”);
System.out.print(5);System.out.print(89);
}
}
実行してみると・・・
Hello WorldGood bye589
これは「println」と同じことが起きている。
「println」は改行がポイントだったが、「print」は改行しないということがポイント。
1つ目と2つ目、3つ目の「System.out.print(“Hello World”);」と「System.out.print(“Good bye”);」、「System.out.print(5);」はプログラム内では改行されている。
だが、画面表示では「Hello WorldGood bye589」と4つ分の「print」が改行無しで一列に表示されている。
printは改行しないということがこれで分かる。
改行されず、さらに間にスペース(空白)も入らないのね。
「print」を使っていたら、「System.out.print(5);System.out.print(89);」と分けて書いていても画面には「589」と続けて表示されるから混乱を起こしかねない。
改行しない場合と改行する場合
「System.out.print(5);System.out.print(” “);System.out.print(89);」と「System.out.print();」間に文字列でスペースを入れることで改行なくても分かりやすく表示される。
ちなみに実行すると「5 89」と間にスペースが入る。
printとprintlnを組み合わせてみた
printとprintlnを混ぜて使ってみた。
package JavaTakusanRenshu;
public class PrintlnPrint {
public static void main(String[] args) {
System.out.print(“Hello World”);
System.out.println(“Good bye”);
System.out.println(5);System.out.print(89);
}
}
これを実行すると・・・
Hello WorldGood bye
5
89
1つ目の「System.out.print(“Hello World”);」は「print」が使われているから、次に画面に表示するコードをもつ「System.out.println(“Good bye”);」の結果は改行されずに表示される。
2つ目の「System.out.println(“Good bye”);」には「println」が使われているから、次の「System.out.println(5);」は改行されて新しい行に表示される。
3つ目の「System.out.println(5);」は「println」が使われているから、次の「System.out.print(89);」は改行されて新しい行に表示される。
4つ目の「System.out.print(89);」は「print」が使われているから、もしこの次に「System.out.println」などのコードがあると、その結果は改行されずに表示される。
まとめ
改行するには「println」、改行しない場合には「print」を使う。
場合によって使い分けることで見やすくなるから便利だなと思った。
二次元配列の時とか、改行しない「print」を使えるから要は使いどころだな・・・。
今回のは完璧に覚えた!
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