これまで自分で作ったメソッドについて見てきた。
今回は、その自分で作ったメソッドの()内に「引数」と呼ばれるものを用いた方法について見てみることにする。
引数とは
引数は「ひきすう」と読む。
英語では「parameter(パラメーター)」と呼ばれるもの。
「argument」と言われることもある。
引数とは簡単に言うと、何かしらの影響を外部から与えるものである。
具体的に何かというと、プログラムに入れる値のこと。
例)「int x」や「String name」、「int age」など。
じゃあ、プログラムのどこに入れるの?というと、メソッドで言うと()の部分。
引数とは、メソッドが実行されるために必要なデータのこと。
引数を使ったメソッド
必要なデータとはどのようなものか、以下のコードをもとに見ていく。
public class Doryoku {
public static void main(String[] args) {
A.yourName(“Miki”);
A.yourName(“Saki”);
}
}
class A{
static void yourName(String name) {
System.out.println(“Hey ” + name);
}
}
ピンクがメインクラス、オレンジが自作のクラス。
オレンジ部分のメソッドに注目。
System.out.println(“Hey ” + name);
}
メソッド名「yourName」の後ろの()内に「String name」と、変数の型(String)と変数名(name)が書かれている。
この「String name」がプログラムが実行されるためにメソッドが必要としているデータ(引数)。
「name」という変数が文字列だよということを表す。
メソッドの処理部分に書かれた「name」のデータの形を示している。
メソッドの処理部分に注目。
メインメソッド内で文字を指定
プログラムを実行するにはメインメソッド内に処理内容を書く必要がある。
ということで、「Aクラス」に作った「yourName」メソッドを使いたいから呼び出す。
呼び出し方は以下を参照
⇒自分で作ったクラスの中にメソッドを作る方法 by Javaプログラミング初心者 Vol.40
staticを使っているから、オブジェクトを作らずにメソッドを使用可能。
A.yourName();
でもこのままじゃエラーになる。
()に注目。
Aクラスではメソッド「yourName(String name) {System.out.println(“Hey ” + name);}」と()に「String name」と書いた。
()内に書かれていることがポイント。
これは、()内に文字列を入力しないといけないということ。
どこの()内に文字列を書くの?
どこに書くかと言えば、さっきエラーが出てしまった「A.yourName();」の()内に文字列を書く。
A.yourName(“Miki”);
A.yourName(“Saki”);
2つ作ってみた。
それぞれ、「Miki」、「Saki」という文字列が入力されている。
Stringは文字列を表す変数の型だから、「”(ダブルクォーテーション)」で囲まなくてはいけない。
これを実行すると・・・
Hey Miki
Hey Saki
と表示される。
名前を()に入力するだけで、作った分だけ表示されるね。
これは、yourNameメソッドが「System.out.println(“Hey ” + name);」を実行することを指示しており、なおかつ()内で「String name」とあることから、変数nameには文字列が入ることを指定している。
その文字列はどこで指定しているのかというと、メインクラスのメインメソッドの中。
A.yourName(“Miki”);
A.yourName(“Saki”);
(“Miki”)の「Miki」はyourNameメソッドの「”Hey ” + name」の「name」に代入されることになり、メソッドが呼び出される。
「”Hey” + Miki」⇒Hey Miki
「”Hey” + Saki」⇒Hey Saki
最後に
引数を「いんすう」って毎回読んじゃう。
そんな引数はどんなものかについて、少しはイメージすることができたかなと思う。
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